インタンジブルとは何でしょう?


     
     
   

"散りゆく桜の花に無常を感じ、向日葵の大輪に元気をもらう"どちらも目を引くのは地上に咲く花です(visible-視覚的に見える)
人は、その美しさや逞しさに心を奪われ、そこに価値を見出しますtangible-有形の価値)

地下には、普段目に触れることのない根が、幹を支えるために縦横無尽に這いつくばり、 そこから伸びる醜いヒゲが土から養分や水分を吸い取っていますinvisible
見えないが存在する)
土中にはカリウム、リン、マンガンなどの元素が、植物が成長するためのエネルギーとなって、 目には見えない力を発揮していますintangible-無形の力)

木々のみごとな枝ぶりに感動し、花弁の自然な色合いに癒されるのは、地下で「無形の力」が働いているからです。 この力のことをインタンジブル・パワーと呼んでいます。 インタンジブル・パワーとは、目には見えないが確実に存在し、 「有形の価値」を生み出す「無形の力」のことです。 このメカニズムは、人の成長や組織の発展に置き換えても同じことがいえるでしょう。

薔薇も、スミレも、たんぽぽも、自然界からエネルギーを取り込み、精一杯に枝を伸ばし、 花を咲かせています。 自然というインタンジブル・パワーから出るエネルギーは、 すべての生きものに平等に与えられ、 薔薇だけに多く降り注がれるわけではありません。 私たちも、植物のようにインタンジブル・パワーを必要なときに必要な量だけ取り入れて、賢く生きたいものです。