ビジョンと聞くと、ついビジネスを連想してしまいます。「組織の理念」のことでしょう?いや、「目標を実現するための戦略」のことじゃないか?というように…日本では、ビジョンの真の意味が理解されていない現状があります。ましてや、個人とビジョンを結びつけようなど、ピンとこないのも無理はありません。
組織にとって、ビジョンが発展・繁栄のために必要なように、個人にとっても“なりたい自分”になるために、“満足のゆく人生”を送るために、自分が自分のために掲げる絶対不可欠な「価値」であることは言うまでもありません。(詳しくは「 ビジョンⅠ」をお読みください)
ということは、ビジョンの有無によって、人生が大きく左右されてしまうということです。
では…
ある、と、ない、とでは人生がどのように分かれてゆくのでしょうか?具体的に挙げてみましょう。
「ビジョン」がある人生
- 目的とするものが手に入りやすい
- 他人の能力や財産が気にならない
- 満足感・達成感がある
- 計画が立てやすく、行動が明確になる
- 進もうとする道から外れない
- 自分に自信が持てる
- 他人のビジョンも理解できる
- 結果的に人や社会のためになる
- 一貫性があり、問題が起きても解決の糸口が見つけやすい
- ピンチをチャンスに変えることができる
- 安定した生活習慣が築ける
- 人生が楽しい
- つねに、成長への階段を登っている
「ビジョン」がない人生
- なにをしても中途半端で達成感がない
- いつも犠牲になっている気がする
- 人のことが気になって仕方がない
- 他人が妬ましい
- 目的がなく日々を過ごす
- 幸せを感じない
- 時として寂しい
- 感謝の念が起こらない
- 人生そのものが虚しい
- 欲しいものが手に入らない
- やる気が起きない
- 自分を粗末にする
- 格好やメンツを気にする
- 迷ってばかりで前に進めない
- 一度くじけると、なかなか立ち直れない
さて…
あなたの人生はビジョンがある?ない?どちらでしたか?採点してみてください。もし、ない方に心当たりが多ければ、自分を見つめ直し、いつも心に留めていることはなにか?大切にしていることはなにか?生涯をかけてやってみたいことはなにか?を繰り返し自問自答してください。ビジョンは、私たちを確実に上へ、上へと引っ張りあげてくれるエネルギーの源なのです。一日も早く、あなたも人生の宝石ともいえるビジョンを持ちましょう。
最後に一つ、素敵な話しをお教えします。
名画「カサブランカ」の主演イングリッド・バーグマンは、プライベートではいつもシンプルな服に身を包み、アクセサリーは一切付けなかったそうです。インタビュアーにその理由を聞かれたときに、ひと言“わたし自身が宝石ですから、つける必要がありません”と答えたという逸話があります。バーグマンには、自分にとって大事なことはなにか、自分の価値はどこにあるのかがわかっていたのでしょう。きっと、素敵なビジョンを持っていたのだと思います。この話を聞いたとき、“ああ!ビジョンがあるってこういうことか!”と教えられた気がしました。
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