ビジョンⅡ
持つか持たないかで人生は分かれる


     
     
   

ビジョンと聞くと、ついビジネスを連想してしまいます。「組織の理念」のことでしょう?いや、「目標を実現するための戦略」のことじゃないか?というように日本では、ビジョンの真の意味が理解されていない現状があります。ましてや、個人とビジョンを結びつけようなど、ピンとこないのも無理はありません。

組織にとって、ビジョンが発展・繁栄のために必要なように、個人にとってもなりたい自分になるために、満足のゆく人生を送るために、自分が自分のために掲げる絶対不可欠な「価値」であることは言うまでもありません。(詳しくは「 ビジョン」をお読みください)
ということは、ビジョンの有無によって、人生が大きく左右されてしまうということです。

では
ある、と、ない、とでは人生がどのように分かれてゆくのでしょうか?具体的に挙げてみましょう。

「ビジョン」がある人生

  • 目的とするものが手に入りやすい
  • 他人の能力や財産が気にならない
  • 満足感・達成感がある
  • 計画が立てやすく、行動が明確になる
  • 進もうとする道から外れない
  • 自分に自信が持てる
  • 他人のビジョンも理解できる
  • 結果的に人や社会のためになる
  • 一貫性があり、問題が起きても解決の糸口が見つけやすい
  • ピンチをチャンスに変えることができる
  • 安定した生活習慣が築ける
  • 人生が楽しい
  • つねに、成長への階段を登っている


「ビジョン」がない人生

  • なにをしても中途半端で達成感がない
  • いつも犠牲になっている気がする
  • 人のことが気になって仕方がない
  • 他人が妬ましい
  • 目的がなく日々を過ごす
  • 幸せを感じない
  • 時として寂しい
  • 感謝の念が起こらない
  • 人生そのものが虚しい
  • 欲しいものが手に入らない
  • やる気が起きない
  • 自分を粗末にする
  • 格好やメンツを気にする
  • 迷ってばかりで前に進めない
  • 一度くじけると、なかなか立ち直れない

さて
あなたの人生はビジョンがある?ない?どちらでしたか?採点してみてください。もし、ない方に心当たりが多ければ、自分を見つめ直し、いつも心に留めていることはなにか?大切にしていることはなにか?生涯をかけてやってみたいことはなにか?を繰り返し自問自答してください。ビジョンは、私たちを確実に上へ、上へと引っ張りあげてくれるエネルギーの源なのです。一日も早く、あなたも人生の宝石ともいえるビジョンを持ちましょう。

最後に一つ、素敵な話しをお教えします。
名画「カサブランカ」の主演イングリッド・バーグマンは、プライベートではいつもシンプルな服に身を包み、アクセサリーは一切付けなかったそうです。インタビュアーにその理由を聞かれたときに、ひと言わたし自身が宝石ですから、つける必要がありませんと答えたという逸話があります。バーグマンには、自分にとって大事なことはなにか、自分の価値はどこにあるのかがわかっていたのでしょう。きっと、素敵なビジョンを持っていたのだと思います。この話を聞いたとき、ああ!ビジョンがあるってこういうことか!と教えられた気がしました。