インタンジブルを深める




   不安  
     
 

もう一つ、人間の心を苛む厄介な悪魔の話をしましょうか。それは「不安」と呼ばれる感情です。でも、もしあなたが、これまで「不安」というものを感じたことがないなら、それこそ大いに不安です。なぜなら、不安を感じる能力は人間という高等動物だけに与えられたものだからです。

不安のエネルギーは一定方向に流れず、とめどもなく、エンドレスにぐるぐる堂々巡りします。使うエネルギーは莫大なのに、妄想に取りつかれて、解決策なく、答も出ないので不燃焼状態です。なぜなら、実体のない、起こってもいないことに取り組んでいるからです。それが的中することがあっても、起こる確率の非常に少ないことへの不安に振り回されているからです。不安の的中率は5%前後だそうです。

病気のことが不安で、不安で仕方がないというケースを見てみましょう。不安なのはお医者さんの診断を受けるまで、そして結果を聞くまでで、仮に重篤な病の宣告を受けたとしても、不安な状態はそこでひとまず終わります。なぜなら、取り組むべき現実が突きつけられるからです。

不安という厄介でネガティブなインタンジブル・パワーから、いったん抜け出し、次の段階に入るとたとえ不安が的中して不安が現実になったとしても、あなたは上手にエネルギーを使いだします。なぜならその現実を克服しよう、解決しようと、エネルギーをある一定の方向に流すからです。エネルギーは、集中的に、ポジティブに流れ出ます。不安でいた時よりも、もっと冷静になり、今まで経験しなかったような強い意志で取り組むでしょう。不安の段階では一人で悩みますが、現実化した時は他人と協力したり、助け合ったり具体的に行動がとれるでしょう。

不安をなるべく持たないように、普段から次のように考えてはどうですか。人は死ぬのです。これだけは避けられません。自然の摂理には抗うことができません。結局、どんな不安も死へ終結されているのです。

・夜、暗くなってから考え事をしない
・明日のことなど誰にもわからない
分析しすぎても解決策は出ない
・いま現在、生きていることに感謝する

だから取り越し苦労をしても、その甲斐がないというものです。
5%の確率のために95%のエネルギーを消耗させるのはばかげています。
不安を抱いているのはあなただけではありません。外に出て、人と話したり、自然に触れたり方法はいろいろあります。有害なインタンジブル・パワーを断ち切りましょう。

 
                                                        K.Yamakawa