インタンジブルを深める


   『かかり上手』  
     
   

病院に行くのがみんな苦手。一歩中に入るとみんな暗い顔。いやーなオーラをもらいそうになります。にこにこしながら明るい顔で待合室にいるのはお年寄りだけ。達観してしまっている。あの待ち時間、診療で、会計で、薬で、となるとうんざりなのも、ごもっとも。病気以上に神経をいらだたせます。

人間は外から見えない心と体が有機的につながって出来ています。切り離すことはできません。貴方がいい患者でいたいならここでこそ、無形の力を有効に使いましょう。

体が病むということは心でそれを感じ、治療しようとする意志のもと診察に来たのですから、先生とコラボする態度で臨んだほうがいいのではないでしょうか。現状説明と同時に、不安、心配、事情、考え方など、見えない部分もオープンにしたほうが先生は総合的に判断し易いはずです。

私は病院に行くときは心も体も裸になったつもりで行きます。それこそ、先生との間で、見えない信頼関係が結ばれます。先生はすべてを知ったうえでより適確、より良い治療方法であなたのサポートをしてくださいます。

病院とお医者さまを嫌がるのはよしましょう。いつか誰もが世話になるところでこそ信頼関係と、双方のコラボレーションが必要です。

見える症状をよく説明して見えるようにしましょう。
見えない心の中もみせて不安や心配を軽減しましょう。
それだけで帰りは気分がうんと楽になりますよ。


 
                                                        K.Yamakawa    
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