インタンジブルを深める




   人相  
   
 

顔は黙っていても雄弁です。24時間出ずっぱりだから顔もきっと疲れているはずです。たまには洋服でも着せてあげれば、顔もゆっくり休息できるのになと最近思うようになりました。

人相が悪い、容貌がいい、見目麗しい、セクシー、老け顔だ、などと、人は言いたい放題。鼻は真ん中に一つだし口も二つある人はいなし、耳や目も左右一対。だからそんなに大差ないと思われるのに好き、嫌いによって、時代によって“いい人相”の基準もかわります。

私たちは、顔は親から与えられたタンジブルなものとばかりに決めつけていますが、とんでもない、顔こそは自分が毎年、彫刻のように創りあげているのです。外見から伺える色、つや、しわは経年変化であって、ほぼみな平等に変わります。でも人生観、経験、病気やストレス、感情などによって個人個人、彫刻の結果は異なってきます。苦虫をつぶしたようなシニックな顔、いつも笑みを浮かべたような穏やかな顔、勝気な、静かな、意地悪な、怖い・・・語らずとも人柄のほとんどが解るくらい人相は正直です。

TVのおかげで世界中の政治家や有名人の顔を毎日見ることが出来るようになりました。その変化のほどは大変早く、一つの事件だけですっかり変わる人もいます。トップに立つ人はたいへんです。顔にも責任を持たなければ、顔も政治力です。人々は穴のあくほどじっと見ています。最近の世界の動きからどうしてもアメリカ、中国、ロシア、北朝鮮、自国のトップの顔をじっと見つめる癖がついてしまいました。世界の動きとトップの顔が連動しているように見えて仕方がありません。

簡単に人相は親譲りと思っていた人は、それを土台に自分が創っているのだということを知っておいた方がよいことは確かです。見える顔はタンジブル、顔を創る作業は自己の内面の見えないところのインタンジブルな力の総合力そのもの。

お化粧や整形でいくらお金をかけても、自分でつくらない限りは、いつかは内部崩壊するかもしれません。美しいより、安心感を与える顔、ポジティブにさせるような健康的な顔を目指していれば人生そのものが安定します。世界のリーダーに言いたいです。いい顔して、私たちを安心させて下さいと!

『日本人になったユダヤ人』~「フェイラー 」ブランド 創業者の哲学~(大江 舜)が発刊されました。亡き主人の伝記でございます。ご一読くださればうれしく存じます。書店、アマゾンで取り扱っています。

 
   
本をクリックしてください。
 
                                                        K.Yamakawa