インタンジブルを深める




   忍耐力  
     
 

チューリップや水仙は寒冷地で美しく、よく咲くのだと聞きました。ストレスが、かかればさらに強く、美しく咲く・・

忍耐力は内に潜めて一人で耐える見えない力です。自分がつらさやストレスを克服しようとするときに出す見えない力。いつ結果が出るとは保証がありません。自分しか頼れない孤独感と涙ぐましさも付きまといます。他の方法で解決できないし、他者の手を貸りられません。自分が解決できたと思うまでがその力を使う道のりです。抜け出るという可能性に希望を託さない限り力が尽き果てることだってあります。もし途中でギブアップしたら忍耐したということにはならないのです。

皮肉なことに忍耐力はストレスがかかっているからこそ出るアンビバレントなパワーです。

我慢強さ、持久力、辛抱、また、仏教用語でいう忍辱(にんにく)という言葉がありますが、ニュアンスがちょっと違うと思います。これらは外からの攻撃、迫害、圧力に対し、ある目的をもって肉体的なエネルギーを燃やします。

画像をご覧ください。枯れたススキの穂先に重い雪がずっしり、しかも折れそうな茎に寒風吹きすさぶといった風情です。雪が解けただけでは孤独なトンネルから出たことにはなりません。春が来て、再び芽吹き、夏が来て、そして、本来の姿になるまで耐えるしかないのです。耐えるという言葉の中には時節を待つことも含まれます。強固な願望としなやかな精神の両方が要ります。

過去から抜け出た新たな境地は、使った無形の力、かかった時間が多ければ多いほど実りが豊なのです。使ったエネルギーと結果は比例しています。プライベートな問題も、仕事上でも、対人関係においてもこの無形の力を使わないで人生を終える人はありません。

生まれてから、死に至るまでこの力を使わざるをえないのが人生なのです。まさに、艱難辛苦に耐える・・という言葉がぴったりです。

過去において不可能であったり、悲しみ、苦しみ、困難なことが
現在忍んで耐えて努力することにより
未来は可能性につながり、夢が実現します

たとえ孤独であろうとも、時間がかかろうとも忍んで耐える努力と時間が可能性を生み出してくれる。ネガティブにとらえることはありません。形は違えど、人、みんなが出して生きている見えない力なのです。


 
                                                        K.Yamakawa